2007年1月30日
第2次大戦中、オーストリーの心理学者
フランクルが、
ユダヤ人であったためナチスにより
強制収容所に送られ、
そこで体験したことを書き記した
『夜と霧』は、
読む度に得るものがある一冊です。
フランクルは、魂の深部を見据えながら、
人工の地獄での人間模様を描写しています。
生きる自由を奪われた極限状況の中で、
人は何を糧にして生きるか。
我々が人生に何かを問うのではなく、
人生が我々に問いかけるのだ・・・
このようなことを、フランクルは言っています。
そして、明日生きているかどうかも
わからない状況の中ですら、
野の花や夕日の美しさに感動し、
愛する人を想う。
そんなものが人を生かすのだとも。
これが少しずつ実感を持って
理解できるようになってきたのは、
やっと、このごろです。
私たち人間は、肉体の他に、
人生体験を刻印する
目に見えない「体」持っているのですが、
これを云々する学がアストロジー(占星術)です。
アストロジーの立場から言っても、
生きて体験し、体験を味わい、
知り、学び、気付くことは、何よりも大切です。