親友の彼 3

 

 

 

 

 

 

 

 

2006年10月23日

 

E子ちゃんは自分を取り戻す為

、しばらくK君ともS美ちゃんとも

距離を置こうと思いました。

S美ちゃんに電話をして

「ちょっと話があるんだけど・・・あたしたちだけで会える?」

と言うと、S美ちゃんの方も「うん、あたしも話がある」と。

E子ちゃんは、

少しドキドキしながらS美ちゃんの部屋に向かいました。

 

いつものように冗談を言い合って、

そのあとちょっと沈黙があって・・・。

話を切り出したのはS美ちゃんの方でした。

 

「全部知ってるんだ。

なんか怪しかったから問い詰めたら吐いた。

前にもこういうことあったけど、

相手がE子だったのがショック・・・」

あとは言葉になりません。

 

E子ちゃんは、話をするにしても

例の朝のことは伏せておこうと思っていたので、

すっかりうろたえてしまいました。

でも気を取り直し、

まず謝って、最初からKに惹かれていたこと、

今は解らなくなっていること、しばらく一人でいたいこと、

できればS美とは友達でいたいこと、を、

がんばってS美ちゃんに伝えました。

 

S美ちゃん「距離おくこと無いよ。

Kとは別れるから。EがKを好きなのはわかってた。

もうあたしはKのことはどうでもいいから、

好きなら行きなよ。お勧めはしないないけど」

 

Eちゃん「行かない。

こんなんで付き合っても楽しくないし。

あたしが言うのも変だけど、

Kはだめだと思う。それだけは言おうと思ってた」

 

実際にS美ちゃんがK君とお別れしたのは

少し経ってからでしたが、

その間もEちゃんとS美ちゃんは仲良しで、

このことがある前よりも信頼し合えるようになりました。

 

相性って、ほんとにそのまんまになるのです。