その男性は、程なく職場の女性と結婚を前提にお付き合い、
一緒に暮らし始めました。相性は悪くありません。
ただ、女性の側は元々結婚に対して不安のある方で、
直ぐに結果を出せる時期でもありません。
こんな時は表面の意識でどんなに結婚したいと思っていても、
無意識にそれとは正反対の言動をしやすいものです。
案の定彼女には秘密があり、
一緒に暮らしていてそれを秘密にするのは無理だろうし
無駄だろう、というようなことをひた隠しにしています。
ヒョンなことからその事実を知った彼は、
秘密の内容より、そんなことを秘密にしたがる彼女の態度に
動揺し、ステラを訪れたのでした。
遠まわしに彼女に秘密について尋ねたら、
泣いて誤魔化されてしまったそうです。
私は、秘密を知っていることを打ち明け、
お互いに心を開いて話し合うことをお勧めしたのですが、
彼は恐くてとてもそれは出来ないとおっしゃいます。
そこで「秘密のことはもう聞かない、
あなたを信頼している、打ち明けたくなったらいつでもそうして」
と言ってみたら?と提案しました。
その方はその言葉をメモされました。
「彼女と巧くやる秘訣は?」と問われ「信頼です」と答えました。
自分への信頼、相手への信頼、幸せへの信頼・・・。
それがあれば、しがみついたり焦ったり縛ったり、
は無くなるはずです。「信頼されていなくてもですか!?」「はい^」
やってみます!とその方は言い、
相性は良いんですよね?結婚できますよね?と何度も確認され、
帰って行かれました。
最も恐いことに取り組む。
荒療治ですが、それは有効な癒しの手段の一つです。
私たちの心はそれをよく知っていて、
いきなり難しい課題を人生に投げ込むことがあります。
この彼、ぜひ幸せになってほしいものです!