結婚しよう! 2

 

 

 

 

 

 

 

 

 

その男性は、程なく職場の女性と結婚を前提にお付き合い、

一緒に暮らし始めました。相性は悪くありません。

   

ただ、女性の側は元々結婚に対して不安のある方で、

直ぐに結果を出せる時期でもありません。

こんな時は表面の意識でどんなに結婚したいと思っていても、

無意識にそれとは正反対の言動をしやすいものです。

   

案の定彼女には秘密があり、

一緒に暮らしていてそれを秘密にするのは無理だろうし

駄だろう、というようなことをひた隠しにしています。

 

ヒョンなことからその事実を知った彼は、

秘密の内容より、そんなことを秘密にしたがる彼女の態度に

動揺し、ステラを訪れたのでした。  

 

遠まわしに彼女に秘密について尋ねたら、

泣いて誤魔化されてしまったそうです。

私は、秘密を知っていることを打ち明け、

お互いに心を開いて話し合うことをお勧めしたのですが、

彼は恐くてとてもそれは出来ないとおっしゃいます。

そこで「秘密のことはもう聞かない、

あなたを信頼している、打ち明けたくなったらいつでもそうして」

と言ってみたら?と提案しました。

その方はその言葉をメモされました。

 

「彼女と巧くやる秘訣は?」と問われ「信頼です」と答えました。

自分への信頼、相手への信頼、幸せへの信頼・・・。

それがあれば、しがみついたり焦ったり縛ったり、

は無くなるはずです。「信頼されていなくてもですか!?」「はい^」

 

やってみます!とその方は言い、

相性は良いんですよね?結婚できますよね?と何度も確認され、

帰って行かれました。

 

最も恐いことに取り組む。

荒療治ですが、それは有効な癒しの手段の一つです。

私たちの心はそれをよく知っていて、

いきなり難しい課題を人生に投げ込むことがあります。

 

この彼、ぜひ幸せになってほしいものです!