薄曇りの静かな秋の日。
耳を澄ますと、生活の音に混じって
鳥の声や虫の音が聞こえてきます。
子供処の頃に比べ、その種類が減ったり、
変わったりしている気がするのですが・・・。
「沈黙の春」レイチェル・カーソン著1962年初版、
刊行から半年で50万部を売り上げ、重版は数知れず。
1964年には日本語に訳され、半世紀経た今でも、
文庫版で直ぐに手に入る名著です。
これは、農薬などの化学物質による
自然破壊について書かれた本です。
中には、後の研究により科学的根拠を否定された部分もありますが、
独り勝ちを奢る人類に発した警告の書としては、
現在なお、いえ、現在の私たちにこそ、
一層意味のある一冊と言えるのではないかと思います。