タロットとアレシオメーター
















「アレシオメーター」とは、

フィリップ・プルマンの書いたファンタジー

「黄金の羅針盤」に出てくる、

真実を読むための機械です。

 

時計か羅針盤に似ていますが、

周囲には数字の代わりに、

骸骨、錨、聖母等

36通りの絵が精密に描かれていて、

動かすことのできる3本の短い針と、

勝手に動く長い針が一本付いています。

 

賢者はアレシオメーターの

使い方を知っていますが、

使えるわけではありません。

三本の短針を使って心に浮かぶ質問をし、

一本の長針が指す絵から答えを読むのです。

周囲の絵は・・・

 

 「シンボルなんじゃ。十まで、いや十二まで、

場合によっては際限なく意味があるかもしれん。

充分に読むには本が必要じゃ」

 

この部分を読んだ時

『そうじゃないな、本があっても賢者には

アレシオメーターが読めないな』と思いました。

物語の主人公の少女、ライラは、

本がなくてもこれが読めます。

 

 「それがどういう意味だと、どうしてわかるのじゃ?」

「見るというか。いえ、むしろ感じるの。

夜にはしごをおりるみたいに、

足をおろすとまた横木があるという具合で。

そう、心をおろすと、また意味があって、

それがなにかを感じるの。

それから全部をまとめるの。

コツがあるの。

目の焦点をあわせるみたいな」

 

これこれ、これです。

だからライラにはアレシオメーターが読めるのです。

これ、タロットの読み方と全く同じです。

ライラの掴んだ

脈が太陽に照らされて見えてくるような」

心穏やかな状態は、

タロットのリーディングの時も、大切です。