亡くなった大切な人と・・・










前回の続きのようなお話です。

 

亡くなった大切な人に
もう会えないと思うと、

こうすればよかった、

ああしなければよかった、と

様々な後悔が
心をよぎるのではないでしょうか。

 

でも、もしその人が今元気でここにいれば、 

やっぱり、甘えたり、喧嘩したり、

放っておいたりするのです。

 

私は霊感があるわけではありませんが、

幼いころから
この世とあの世の境がはっきりしておらず、

人が亡くなると、

どうして皆、そんなに悲しいのか、

よくわかりませんでした。 

遠くに住んでいる家族のように、

いつでもつながることができるから。

つながるために、機械のかわりに

心を使うようになるだけです。

 

亡くなった方は、

肉体や時間の制限から解放され、

個性はそのままで、

意識が広がることが多いようです。

大抵は、こちらで気にしているようなことを、

それほど気にはしていません。

何かあったとしても、

生きている時と同じで、

話したり謝ったりすれば済むことです。

そして思ったことは思った瞬間、
相手に届いています。

 

死は、人を散文的な日常から切り離し、

神秘的な存在にします。

でもそれは、生きてる側の感覚です。

肉体を離れた意識としての「故人」には、

新たな場所での「日常」があるだけです。