多かれ少なかれ私たちは皆、
自己イメージというものを持っています。
それは、生まれた持った性格や、
幼少の頃の環境、
社会的役割、
これまでに影響を受けたものなどから、
創り上げられています。
そのイメージを崩すのは、
案外難しいのかもしれません。
昔々、自己啓発セミナーの走りの頃、
めちゃめちゃハードな合宿セミナーに
参加したことがあります。
そのセミナーの中で、
「教官」が、全ての参加者に、
あり得ない役割を振り、
皆の前で演じる、
という課題がありました。
例えば、恰幅の良い重役にバレエ白鳥の湖、
上品な年配のご婦人に、ルパン3世などなど。
皆の手持ちの荷物で衣装とメイクも決めます。
ちょっと借り物競争の要素も。
私は、マイケル・ジャクソンを振られました。
見るからに鈍そうなのでしょう笑。
借り物の黒のパンツをテープで止めてを短くし、
白いソックスに、手にもソックスをはめて手袋に。
帽子は紙で作りました。
切れの良い(つもりの)ダンス、
そしてもちろん、ムーンウォーク(なつもりの動き)。
一生懸命踊りました。
教官からは、
不覚にも一瞬マイケルに見えてしまった、
と言われましたっけ。
バレエ白鳥の湖は素晴らしい出来で、
皆の感動の涙を誘いました。
自己イメージとは、
個性の表現である同時に
自分にとって安全な殻であり、
限界でもあるのかもしれませんね。